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白山比賣神社が刻む、
千三百年の歴史


石川県の霊峰白山を本山とする白山比賣神社は、豊かな山全体を御神体として仰ぐ歴史ある神社です。

古くは神道のみならず、仏教の修行僧たちが集う修験場として古くから崇められてきました。さらに禁教の時代を迎えると、この地のキリシタンの人々が神社や寺院への参拝を装いながら、境内の隠し祠にてキリストへの祈りを捧げた聖地としての歴史も併せ持っています。

神道・仏教・そして密やかなキリスト教の祈りがひとつに重なり合った当神社は、多様な信仰を受け止めてきた歴史的文化財として、今も非常に高い価値を誇っています。

大海原を照らす道標と
海の守護神


まだ灯台がなかった遠い昔、大海原を行く漁師たちは、高い山の上に佇む当神社を目印として港を目指していました。

沖合から仰ぎ見るその姿は、荒波の中で命をつなぐ何よりの道標であり、やがて人々は航海の無事と豊かな漁を願って参拝に訪れるようになりました。この歴史が起点となり、当神社はいつしか「海の神様」として深く信仰されるようになったのです。
また、境内周辺には航海の安全を祈願して建てられたとされる貴重な「薩摩塔」が遺されており、かつて大海原に命をかけた人々が捧げた切なる祈りの歴史を、今も静かに物語っています。

御祭神

当神社には、日本の国造りや生命の調和を司る三柱の神様がお祀りされております。
かつて和合を果たされた神々の御神徳により、古くより「縁結び」や「夫婦円満」をはじめ、
人々の心と心を深く繋ぐご利益がございます。

白山比咩大神

(しらやまひめのおおかみ)

石川県の霊峰白山を御神体とする、白山信仰の本山の主祭神です。別名「菊理媛尊(くくりひめのみこと)」とも呼ばれています。

伊弉諾尊

(いざなぎのみこと)

日本の国土と数々の神々をお生みになられた父神。国土の安寧と生命の繫栄を見守る、国造りの象徴です。

伊弉冉尊

(いざなみのみこと)

伊弉諾尊とともに日本国土と八百万の神々をお生みになられた母神。命の育みと万物の生成を司ります。

山の信仰として

当神社では、山全体を御神体として仰ぎ、古くから人々の深い信仰の対象として親しまれてきました。
山頂付近には、いまも人の手が加えられていない太古からの原生林がそのまま遺されており、
静謐な空気が満ちています。
澄み切った山頂から見渡す雄大な景色は圧巻であり、訪れる人々に清らかな癒やしと、
自然そのものを敬う昔ながらの祈りの心を思い起こさせてくれます。